三越 劇場の評価、評判」カテゴリ内の記事を表示しています。
今回、三越 劇場について書いてみたくなったのは、東日本大震災を受けて、三越 劇場の戦後の文化復興への貢献を思い出したからだ。戦争や戦後の混乱期を知らない世代だから、焦土の日本で、人々がどう考えたか、想像の域でしかなかった。三越 劇場が、戦後掲げた、文化国家建設云々など、眉唾でヨミ、聞いていた一人だ。しかし、今、東日本大震災があって、いろいろな人が、いろいろな組織が、それぞれの立場で、それぞれができることを、復興のためにと動き出していく流れを見て、きっとあの戦争の後の日本人も同じだったんじゃないか...
三越劇場の歴史を調べて書いているうちに、相撲のタニマチなんかを思いだした。またフランスの「貴族の義務」という言葉も思いだされた。文化や伝統は、心ある篤志家によって守られてきている。
民主主義は大事な概念だと思うのだが、悲しいかな、衆愚にもつながる側面も否定できない。勿論、寝食足りて礼節を知るのも当然で、食うことを優先しているときに、文化も芸術もあったもんじゃない。けれどどんなに悪い時代であっても、誰かがそういったものを守っていかないといけないんだろうと思うのだ。
富める人は、それだけ社会国家から...